2011-06-29

熊本に行ってきました!

先週末、熊本に行ってきました。熊本といえば、ちょうど10年前に、
ハンセン病国賠訴訟について、国の責任を認めた画期的な判決が出た地です。

今回は、ハンセン病国賠訴訟弁護団の先生からお話を伺った後で、
国内最大のハンセン病療養所である菊池恵楓(けいふう)園に行ってきました。
療養所に行って改めて感じたのは、療養所と名付けながら、入所者に労働を強制し、
納骨堂があることからも明らかなように、骨になっても外には出れない、
強制収容所としての実体でした。

そもそも、ハンセン病の感染力は非常に弱いにもかかわらず、徹底した強制隔離政策をとり、
特効薬ができてからも約50年にわたり、その政策を存置した国の責任は、
計り知れないものだと思いました。
各施設を見る毎に、そこで苦しみ絶望した人間の想いに触れた気がしました。
と同時に、ハンセン病国賠訴訟という言葉は知っていたものの、
まったくの不勉強だった自分を恥じました。

日本には、いまだに、たくさんの人権課題があります。
ハンセン病患者だった方と同じように、人知れず、憲法で保障された人権を侵害され、
苦悩の日々を過ごしている人は、必ずいるはずです。
そんな方々のために、ひいては、日本人の人権意識向上のために、法曹の卵である
私たちが学ばなければならないことは多くあると思います。
7月集会は、まさに学びの場として、この上ないと思います。
みなさん、お誘い合わせの上、どうぞご参加ください。

なお、ハンセン病国賠訴訟と同様に、生存権訴訟に位置づけられる『老齢加算問題』は、
お薦めの分科会です。