2011-06-13

シェルター準備会の報告です!

子どもシェルター部会です。

5月31日に大阪弁護士会館で開かれた,大阪のシェルター準備会へ行ってきましたので
レポートします。

仙台、京都等でシェルター設立の動きがあることから、大阪でも何かできないかということで最近設立されたそうです。
ただ、行き場を失った子どものためのシェルターが必要としても、それが「シェルター」という形をとる必要があるのか、という問題意識から、まずどのような施設が必要とされているのかというニーズ調査を行おうということで、昨日はその結果報告がなされました。
具体的には、各先生が、家裁調査官、少年院職員、児童福祉施設寮母さん、あしなが育英会理事、児童相談所の心理士、児童相談所のケースワーカー等からシェルターのニーズについて聞き取り調査を行うというものでした。
それらの意見の大半は、長期的に関わりサポートできる施設の方が良いのではないかというもので、準備会の先生方も同じような意見をお持ちの方が多かったです。

昨日の準備会には、大阪の自立援助ホーム「そらまめ」に携わっておられる、大阪児童福祉事業協会アフターケア事業部藤川澄代さんが来られ、自身の体験からシェルター設立について思うところをお話になりました。
藤川さんは、「箱(ハード)だけ作ればいいってものではない。ソフト、すなわち、職員の力量や施設内でのプログラムが非常に重要。職員の力量は研修を受ければ養われるものではない。実践で身につけるもの。」などとおっしゃってました。

また、昨日は児童相談所の心理士の方もお越しになってました。
その方は、「子どもの真の救済のため、司法、医療、福祉の連携がとれたユニットが出来たらいいのに。」「シェルターに保護して子どもに一晩ゆっくり今後のことを考えさせるのはよいが、その後もずっと考えさせてしまうと子どもはひどい不安に陥り、精神的につぶれてしまう。シェルター内で何らかの活動をさせなければならない。」などとおっしゃってました。

昨日はシェルターについて、とりとめなくいろんな意見が出され、聞いていてすごく勉強になりました。